夏越し後の腐り

今年の夏は、これまでに経験した事の無い大きな天気の変化に翻弄されました。
7月までの不思議なくらいの涼しさと湿度の高さで、脱皮を始める株が多く出ました。そのまま冷夏になるのかと思っていたら、8月は一転猛暑に見舞われました。35℃を越える日も珍しく無く、その上、台風でずぶ濡れになることもありました。9月になっても暑さは衰えず、下旬になっても30℃を越える日が数日。

7〜8月に勝手に脱皮してしまった株は、8月の暑さで消耗が著しいようで、新球にシワが寄ってしまうもタビ型品種が多く出ました。あまりに哀れなので、暑いので嫌だったのですが、少量潅水で体力消耗を防ぎました。おかげで遮光していることもあって、徒長気味になってしまうものも出て来ました。ただ、不思議な事に休眠中に腐ってしまう株は、昨年よりは少なかったように思います。

毎年のように出て来る休眠明けの「腐り」ですが、基本的には休眠前までの栽培がちゃんと出来ていたかどうかの通信簿のようなものだと考えています。

1.まずは「腐り」のパターンを・・
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多くの「腐り」は、写真(上)の様に根元から変色し柔らかくなり、溶けるように倒れて来ます。写真(下)のように上部から腐るものも稀に出ます。根元から腐った株を数個解剖してみると、茎の内部も腐って茶色くなっていました。ひょっとすると、茎が先に腐るか枯れるかして、そこから球体に腐りが及んだのかも知れないと考えています。もう少し多くの個体で確認する必要があるでしょう。

2.品種間差
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コノフィツムの中で最も丈夫とされるタビ型園芸品種ですが、品種によっては弱いものがあります。写真で真ん中の列が空いています。ここにはタビ型園芸品種の'銀河'が植わっていました。昨秋挿し木したもので、7〜8月にかけて順次腐ってしまい、ついにはゼロになってしまいました。両側は他のタビ型園芸品種で、同じ時に挿し木したものですが、こちらは腐ったものはほとんどありません。

3.日当りの悪さと植え替えの遅れ
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これは昨秋遅くに挿し木した'式典'です。とても丈夫な園芸品種ですが、挿し木したものの半分くらいが夏越し中に枯れてしまいました。休眠前までは外見的には健康そのものでした。置き場所は栽培棚の奥の方で、春から初夏にかけて日当りが急速に少なくなる場所です。挿し木の時期が遅かった事もあり、十分な養分が蓄えられないうちに日照不足になり、夏越しに必要な体力が無くなったのではないかと推測しています。外見が健康そうなのに突然腐るというパターンは、このような原因によるものが多いのでは無いかと考えています。

4.土壌病原菌?
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写真(上)は'花園'、(下)は'祝典'。たまたまかも知れませんが、1株腐ると、隣の株も腐ることが多いように感じます。腐った株にとりついた菌が、となりの株も侵すのかも知れません。

5.同じ品種、同じ場所でも・・
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こういう例を見ると、枯死の原因の訳の分からなさを痛感します。写真(上)も(下)も同じ品種'待宵姫'で、2鉢並べて置いてあったものです。(上)は健康そのもの。(下)は夏越し中に殻の中で枯れてしまっています。かろうじて左側の部分が生きているようですが、茎が枯れているようで吸水せず、脱皮もしてくれません。こうなってしまったら、株を分解して挿し木しなおす必要があります。
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by conocono123 | 2007-10-01 01:23 | 栽培トラブル集
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