コレクションの楽しみ

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玉型メセン類も開花期を迎え、我が家のコノフィツムコレクション達も次々に花を咲かせ始めました。我が家には2~300種類のコレクションがありますが、大きさ、色や形、花の色や開花期の異なる多様な種類を集めることは大きな楽しみになっています。

子供の頃は、安くて丈夫な園芸品種を10品種くらい買うことを手始めに、植木市で偶然見つけたものを買ってみたり、通信販売で安価なセットを取り寄せたりと、読書における濫読状態でした。その中では、正直言って失敗したなあと思う買い物もありました。所詮趣味ですから「コレクションとは~~でなければならない!」というつもりはありませんが、これからコノフィツムの栽培やコレクションを始められる方のために、これまでの経験から参考になりそうな事を何点か書き留めておこうと思います。

1.栽培の簡単なものから始める
 コノフィツムは休眠期と生長期があるため、栽培にはちょっとしたコツが必要です。いきなり難物に挑戦して直ぐに枯れてしまっては、熱意も興味も急に冷めてしまいます。安価で普及している園芸品種は丈夫なものが多く、コレクション入門には最適だと思います。初心者には難しいものとして、Cheshire-feles節(ブルゲリ等)、Cataphracta節(カルキュラス等)があります。

2.一遍に沢山集めない
 コノフィツムは高価な植物ではありませんから、50種類とか100種類を一遍に集めることも難しくはありません。ただ、沢山の種類を集めてしまうと同時に熱意を失ってしまう人が不思議に多いように思われます。栽培の楽しさを知る前にコレクションで満足してしまうのはちょっと勿体ない気がします。

3.園芸品種と原種
 コノフィツムの園芸品種は「特定の個体」を指します。原種から選抜したものや、原種同士、園芸品種同士を交配して人為的に作出されたものです。原種からの選抜個体は当然「原種」と言えるのですが、選抜過程で他の種との交雑があったかどうかの検証が困難なため、基本的には園芸品種と考えておいた方が良さそうです。学術的には、園芸品種名は'花園'のようにシングルコーテーションで括って表記するという約束があります。もちろん、趣味家が学術的な決まり事を守る必要はありません。
 これに対して、原種は「特定の特徴を持った個体の集団」と考えられます。特徴の程度によって、種(species = sp.)、亜種(subspecies = subsp. =ssp.)、変種(variant = var. =v.)、品種(forma = f.)、と学名のランク付けが異なります。形質には幅があるため、同じ学名でも個体が違えば形質も少しずつ違うものです。また、ここで言う「品種」は園芸品種とは異なります。
 ここ10年ほどで、フィールドナンバー(採集地ナンバー)が付与された原種の入手が容易になり、また比較的高価に取引される場合もあるようです。しかし、学術的な調査を目的とするのであればともかく、趣味家としては先人が選抜命名した個体を入手した方が本来の目的にかなうかも知れません。選抜を経ない原種は色々な面で凡庸である事がほとんどです。

4.学名や園芸品種名の同定をしない
 園芸店で販売されているものの中には、名札が無いものが多く見受けられます。また、自分が栽培しているものでも、名札の立て忘れや鳥のいたずら等で紛失してしまっているものが出ることがあります。これら名札が無くなってしまった株を一般的には「札落ち(ふだおち)」と呼びます。植物の名前を判定することを「同定」と言いますが、学名にしろ園芸品種名にしろ、同定には専門の知識と経験が必要です。もし手元に札落ち株があったとしても、趣味家が図鑑との照合だけで名前を付けるのは厳に慎みましょう。いい加減な同定であったとしても、ひとたび名札を立ててしまえばそれが一人歩きしてしまいます。友人に分けてあげたものが、生産者に渡って拡大再生産される場合もあるでしょう。現に、古い園芸品種では同名異株が多数存在しており、どれがオリジナルの個体であったのかが判らなくなってしまったものもあります。
 
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by conocono123 | 2007-10-04 00:37 | メモ(備忘録)
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