苗の購入

私のコノフィツム栽培歴は、タビ型を主とした園芸品種の栽培から始まりました。丈夫で安価なものを50種類ほどを集めて楽しんでいましたが、園芸品種には似たような種類も多く、次第にマンネリ化して行きました。そのような中だるみの頃に衝撃を与えたのが、ハマー氏が1993年に発行したコノグラフでした。それまで見た事も無いような原種が数多収録されていて、子供の頃に初めてコノフィツムを見た時の衝撃に匹敵するような驚きがありました。また、300種以上あるとされていた原種ですが、その違いや系統的な関連付けにしっくり行かないものを感じていた私としては、そのすっきりとした分類体系にも驚かされました。ハマー氏以前の、個体差程度のものに名前を付与しているようなやり方は、遅かれ早かれ理解者を失って行くように思われました。

さて、コノグラフで初めて目にした原種はどのようにしたら手に入るのか? それを解決してくれたのがメサ・ガーデンです。今はインターネットでカタログを見る事が出来ますが、10年程前に初めて注文した時は、まだ手紙を書いてカタログを取り寄せ、注文書を郵送するという古典的なスタイルでした。届いた種子の発芽率に一喜一憂し、またタネからの栽培方法に慣れていなかったために全滅させてしまったりと、曲がりなりにも大きく育てられるようになるには数年を要しました。メサの種子リストには、日本のナーセリーではほとんど扱っていない多くの原種が載っていて、私のコレクション欲を大いに満足させてくれましたが、それでもいくつかの種類は種子リストに載ることがありませんでした。それを補ってくれるのが、2000年頃に知ったMesemb Study Groupの種子頒布でした。また、その会報誌には専門のナーセリーの広告も出ていて、種子では手に入れにくい種類の苗が販売されていました。今は、メサからの種子とナーセリーからの苗の二本立てで原種の蒐集に力を入れています。
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上の写真は今年の購入品です。
左でピンクの花を着けているのが最も欲しかったミラビレ(C. mirabile)で、ステファニーのボディーにミヌスクルムの紫花が乗ったような印象のものです。高価でしたが、2株購入し、我が家の実生1株と合わせて、種子が採れるようにして行けたらと思います。右から2列目下の2株はジャルミラエ(C. jarmillae = C. danielii)で、産毛やザラ肌のものもあるようです。この2種が今回の目玉でした。

種子をメサから購入するようになって丁度10年になります。タビ型園芸品種が多かった私のコレクションも、この10年で飛躍的に多様性が増し、多くの基本種が集まりました。しかし、今でも入手困難な種類があります。それは、コノフィツムハンドブックに掲載されているような選抜個体です。特にオブコデラムの選抜個体は何カ所かのナーセリーを巡っても見かけることはありませんでした。もし長い年月をかけて選抜された美しい個体が既に失われてしまったのであれば、それはとても残念なことです。個人の蒐集家の棚で元気にしていることを祈ると共に、私が持っている個体も大切に維持して行きたいと考えています。
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by conocono123 | 2007-10-07 16:28 | メモ(備忘録)
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