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カテゴリ:栽培方法( 5 )

メセンの自家採種

コノフィツムやリトープスの果実は7月頃までには完全に熟して乾燥します。
乾燥果実(カプセルと呼ばれたりする)をそのまま保存すると長期間発芽能が保たれるという説もありますが、私はすぐに播けるようにと種子を取り出して冷蔵庫にしまっておきます。以下に私の種子の取り出し方を紹介します。
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↑これはトープスの果実で、コノフィツムより随分大きいのですが、種子の取り扱い要領は全く同じです。乾燥した果実を水に浸けると数分の内に上の写真のように果実が開き、中に入っていた多数の種子が見えるようになります。
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↑小皿に少量の水を張り、水中で果実をもむようにすると種子が水中に落ちます。
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↑円を描くように皿を回すと、水中に沈んだ種子が中央に集まります。そっと皿を傾けて静かに水を捨てます。そうすれば、沈んだ種子が水と一緒に流れてしまう心配はありません。
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↑ティッシュペーパー等で残ったごく少量の水分を吸い取り、1時間ほど乾燥させます。
今回は2個の果実からこれだけの種子が採れました。種子の直径は0.2〜0.3mmといったところでしょうか。
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↑薬包紙で包んで名前と日付を忘れずに記入します。秋に播く場合は室温保存で構いませんが、長期間保存したい場合には密閉容器に入れてから冷蔵庫で保存すると良いでしょう。冷蔵庫では、5年くらいは発芽率が低下することなく保存可能です。
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by conocono123 | 2009-07-20 01:13 | 栽培方法

簡易版・コノフィツム栽培方法

昨年、初心者向けに作成したコノフィツムの栽培法パンフレットです。余剰株を友人に譲る時などの個人的利用はもちろん、商用利用もフリーとしますので、気に入りましたらご利用ください。但し、一切加工せずこのままの形で利用してくださる事を条件とします。関東平野部の標準的な栽培管理方法になりますので、他の地方の方はお気をつけください。また、記載内容を守って栽培し、もし不都合が生じたとしても、当方は一切責任を負いませんのでご了承願います。

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簡易版栽培方法ダウンロード(pdfファイル、2.6MB)
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by conocono123 | 2007-12-08 01:06 | 栽培方法

挿し木の方法(番外編)

3年前の話になりますが、タビ型園芸品種'黄金の波'を挿し木するために軒下で陰干ししていたところ、ネズミに齧られてしまいました。十数頭あったものの約半数が被害に遭い、不思議な事に齧られたのは茎の部分だけでした。数ミリ残しておいた茎と一緒に球体の下部も齧られており、もう復活は不可能と思ったため、内部を観察するための材料になってもらいました。縦切りしたのが下の写真です。
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内部では既に来年の新球が生長し始めていました。
ここで注目したいのは、その新球の位置です。地際ギリギリに出来ると思っていたのですが、意外に高い位置にあるのが分かります。つまり、生長点はこの新球の根元にあるわけです。そして、球体内部には長さ1cm程の茎が発達している事も分かります。

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そこで面白いことを考えました。「球体内部に茎があるのだから、未熟とは言え、上手くやれば発根可能なのではないか?」という事です。そこで、上の写真に示す位置で、ネズミに齧られた部分を切除しました(もちろん、縦切りにしたものとは違う個体です)。一週間以上かけて切り口を乾燥させてから、培養土に挿し木しました。

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1ヶ月ほど過ぎてから掘り上げて観察してみると、切り口中央部分、つまり内部の茎から発根しているのが分かります。予想通りと言って良いでしょう。 

栽培上はほとんど役に立たない事とは思いますが、コノフィツムの球体内部を観察する機会はあまりありませんから、何かの参考になればと思います。
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by conocono123 | 2007-11-03 12:37 | 栽培方法

挿し木の方法

秋はコノフィツムの開花季ですが、植え替えの適期でもあります。そして、掲示板で時々話題になったり、初心の方からメールで問い合わせをいただくのが挿し木の方法です。これまでにいただいた挿し木に関しての疑問点をまとめると、おおよそ以下の通りです。

1.茎をどこまで切り詰めたら良いのか?
2.球体がもぎ取れてしまったら諦めるしかないのか?
3.茎の芯が白いところまで切り戻すとはどういうことか?
4.切り口を乾燥させてからでないと挿してはダメか?
5.発根用の土と栽培用の土の使い分けは?

実のところ私は適当にやっているので、こうやらねば絶対ダメということは無いと思っています。初心者の方は、「お作法」をキッチリ守らねばならないと思い込む傾向があるようですが、最低限注意すべき事さえ守っていれば、あとはケースバイケース、個人の都合で臨機応変、試行錯誤でやるのが、コノフィツムと長く楽しく付き合う秘訣だと
思います。

とは言うものの、「何事も経験を積むのが大切だ」と言い切ってしまうのも何ですし、簡単な実験で適した条件が判ればそれに越した事はありません。そこで、上記1、2、4について、簡単な比較実験を始めてみました。

実験材料は・・↓
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タビ型園芸品種の'嵐山'です。巻き花という事でしたが、一度も巻いた事が無いので、札違いでしょうか? 植え替えて何年も経過し、茎が長く姿が乱れてしまったため、今回の実験台になってもらいました。まずは地際で切り取って適当に分割します。

そして、最初の疑問、茎の長さによる発根率の違いを明らかにするため・・↓
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左端は2つ目の疑問「茎がもぎ取れたら・・」どうなるかを明らかにするため、意図的に球体から茎をもぎ取ってしまったものです。左から2番目より順に茎の長さを、0mm、3mm、6mm、10mmとしました。

これら挿し穂を屋内で2日間乾燥させた後、十分水分を含ませた赤玉土微粒(粉を抜いた芝の目土)に挿しました。球体の下部1cm弱を土に埋めて倒れないようにしました。↓
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また、切り口を乾燥させずに挿してはダメかという疑問に答えるため、茎3mmのものを切ってすぐに湿った赤玉土に挿しました(左上の小さな写真)。

さて、茎の芯ですが・・↓
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茎の内部が見やすいように斜めに切ってみました。
中心の白く見える部分(中心柱=維管束系を含む)が水分や養分の通り道で、細胞が生きていれば白っぽく見えて、瑞々しいものです。芯の部分が茶色くなっている場合は細胞が死んでおり、多くの場合乾いて縮んでしまっています。周囲の茶色い部分は皮層がコルク化したもので、水分等を運ぶ役割はありません。挿し木で根が発生するのは内部の白い部分からですので、芯が白いところまで切り戻す必要があるというわけです。休眠明け、球体が大きくならない時は茎が枯れてしまっている場合が多く、そしてほとんどの場合、茎が球体直下まで枯れてしまっています。

最後に挿し木用土です・・
慎重派の方は赤玉土単用、あるいはバーミキュライトや軽石系用土を混合した無機質のみの用土に挿し、発根後植え替えるようです。挿し木用土には肥料分は入れません。私は植え替えが面倒なため、栽培用土(赤玉+鹿沼+バーミキュライト+腐葉土)に直接挿してしまいます。元肥としてマグアンプKも入れます。コノフィツムの種類によって発根の難易度が違うようですから、慣れないうちは一般的な挿し木のセオリー通り、無機用土で発根させてから植え替えた方が安心かと思います。但し、発根したての根はとても弱くて茎から取れやすいので、慎重にやさしく扱いましょう。ちなみに、培養土を乾燥させておくと全く発根しません。この辺は、セダムやエケベリア等の葉挿しと違うところです(2007/10/10記)。

以下2007/10/22追記
挿し木から約2週間経ったところで途中経過を紹介しておきましょう。
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下列左端の「茎もぎとり」区では、この1週間で2本が灰色っぽく変色して腐ってしまいました。他はどの実験区でも違いは見られず、球体をちょっと指でつついて見ると抵抗があるので、既に発根が始まっているようです。次の日曜日に掘り上げて発根具合を確認することにしましょう。

以下2007/10/27追記
挿し木後18日経ちましたので、掘り上げて発根具合を調べました。低温の日が多かったためか、発根しているものでも根の長さが1~2mm程度の個体もあり、発根している(+)か、発根していない(ー)かは、ルーペで確認しました。1本でも根が出ているものは「+」としました。

1.切り口を乾燥させる必要性について
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茎は3mm残して切り詰め、すぐに湿った土に挿したもの(乾燥0日)と、室内で2日間切り口を乾燥させてから湿った土に挿したもの(乾燥2日)を比較しました。

切って直ぐに挿したものは1個しか発根していませんでした。3mm+乾燥2日は、私がいつもやっている挿し木方法ですが、発根個体3個にとどまりました。

2.茎の長さについて
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残す茎の長さが長くなる程、発根率が悪くなる傾向にあるようです。
0mmと3mmの差はあまり無いようで、球体ギリギリまで切り詰めても構わないようです。茎を長く(10mm)残したものは、18日間では全く発根しませんでした。

茎をもぎ取ってしまったものも2個途中で腐ったものの、↓
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2個発根しており、それほど悪い成績ではありません。植え替えの時に間違ってもぎ取れてしまっても、一応挿しておけば発根する可能性があるということですね。茎が無いのに発根するというのは不思議な感じがしますが、実は球体の内部にも若い茎が出来ているので、そこから発根するのでしょう。

どんなふうに発根しているのか、切り口を観察しました。↓
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白矢印で示したのが根です。切り口の円周に沿って根が出ているのが判ると思います。茎の中心部(髄)には維管束がありませんから、ここからは発根しないわけです。

さて、10mmのものはどうなっているのでしょうか?茎の縦断面を観察することにしました。
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まず気がつくのは、切り口から2mmほどは腐ってしまっているように見える事です。茎の内部が白く確実に生きていると思われるのは、球体付け根から4~5mmくらいまでで、その先は生きているかどうか判然としません。切り口の腐りが徐々に球体側に進んでいる途上にも見えます。また、長く残した茎の表皮に白いカビが生えていて、菌糸が培養土にまで生長した結果「土団子」状になっている個体が、6mm区、10mm区で複数見られました。古くなった茎の表皮やコルク層は死んだ細胞から出来ており、茎を長く残した区では、これがカビの栄養源になったのでしょう。カビがあまり蔓延ると、健康な部分にまで害を及ぼすことが考えられ、このことが6mm区、10mm区での発根率の悪さにつながっているのかも知れません。老化が進んだ部分からは発根しにくいという可能性もあるでしょう。いずれにせよ、茎を長く残しておくことは、害があってもメリットは無いと考えて良さそうです。つまり、芯の白い部分云々は気にせず、球体ギリギリまで切り戻して挿すのが良いという事になります。

<結論>*)
1.挿し木する時は、茎を球体ギリギリ〜3mmくらいに切り詰める。
2.切り口は2日ほど乾燥させた方が良さそう。
3.もげてしまった球体も、挿しておけば半分くらいは発根する。

*)注
今回は1品種だけを材料にした実験ですので、他の種類に同じ事が当てはまるかどうかは判りません。いくつかの系統で試してみる必要がありそうです。

茎の長さについては、0mm区、3mm区でも発根しない個体がありますが、これは挿し木から観察までの期間が短かった(18日間)ためと考えられ、これまでの経験から、挿し木から30日後には発根率がほぼ100%に達すると思います。10mm区でも、水を求めて茎の途中から発根するものと思われます。ただこの時、コルク化した層が邪魔になるため、発根までに相当の時間がかかります。

切り口の乾燥日数については、今回は「2日間」だけの実験ですから、これが最適値かどうかは不明です。過去に1週間以上放置したものを挿したことがありますが、問題なく発根しました(良し悪しは別として)。反対に、乾燥無しで湿った土に挿しても腐ってしまわない事が判ったのは、私にとって今回の実験の1つの収穫でした。

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by conocono123 | 2007-10-27 23:18 | 栽培方法

土壌水分レポーター

「コノフィツムの世界」サイトの画像BBSにも載せましたが、土壌水分管理に便利なレポーター君を紹介しましょう。

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鉢の端っこにある「カタバミ」が、その土壌水分レポーター君です。近くに置いてあった花の鉢植えから種子が飛び込んで来たのでしょう。だいたいは見つけ次第抜き取ってしまうのですが、ご存知のようにカタバミの直根は培養土に深く食い込んでいて、抜こうとしても葉だけが千切れる事が多いものです。仕方無くしばらく置いておくと、葉が数枚出て来る、また千切る・・・の繰り返しでした。

ある時、とても意地悪な気持ちになって、「ふふふ・・・、カタバミ君は夏の乾燥に耐えられるかな?」と思ったのです。結果的には枯れてしまったのですが、意外に長期間しぶとく生きていたのです。カタバミの根は多肉質ですから、コノフィツム並みとは行かないまでも、随分と乾燥に対する耐性があるのでしょう。それで、カタバミの葉が、コノフィツム栽培での「土壌水分のレポーター」に使えるのではないか?と考えたのです。

培養土の湿り具合を知る方法としては、古くから「竹串法(?)」というのがあります。常時、竹串を培養土に挿しておいて、調べたい時に抜き取って、串の湿り具合を観察するという方法です。これが、やってみると意外に判断が難しく、勘と経験の域を出ないもののように思われました。一鉢ずつ抜いたり挿したりも面倒です。それで、このカタバミレポーター君の使い方ですが、生長期(もちろんコノフィツムの)には葉が萎れたらたっぷり潅水、再び萎れるまで放置・・を繰り返すだけです。カタバミが茂り過ぎるようなら、潅水量が多過ぎです。

カタバミだけを見ながら潅水した経験期間が短いので、まだまだ注意すべき点があるとは思いますが、興味のある方は試してみては如何でしょうか? カタバミのタネをわざわざ播くというのには少々抵抗があるかも知れませんが。
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by conocono123 | 2007-05-18 00:47 | 栽培方法