カテゴリ: C. subfenestra..(1)( 1 )

Conophytum subfenestratum

Conophytum subfenestratum
Sect. Subfenestrata

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*ここ数日間、日射しが強かったので、肌にシワが出来てしまいました。

<名称>
シノニム(異名)として、C. pillansii, C. edithiae, C. lucipuncutum, C. cornutum があり、特に我々日本人には「ピランシー」の名がなじみ深く、今でもこの名で販売されることが多いようです。ややこしいのは、「サブフェネストラツム」とカタカナ表記で販売されているものが、多くの場合 C. lithopsoides 'kennedyi' あるいは'翠星'であることです。おそらく輸入時に間違えたまま呼ばれているのでしょう。多肉植物データベースで検索すると・・・
 Conophytum subfenestratum サブフェネストラーツム,翠星
 Conophytum pillansii ピランシー,翠光玉,静明玉,不死鳥
 Conophytum edithae 清明玉(=C. subfenestratum)
 Conophytum lucipunctum (=C. subfenestratum)
となっており、学名と和名の対応も混乱している事がわかります。

そこで現在販売されている和名(カナ及び漢字表記、販売名と呼んだ方が適切か?)に学名を対応させておきましょう。学名に対応する和名(販売名)ではありませんのでご注意ください。
・ピランシー,'翠光玉' → C. subfenestratum = C. pillansii
・フェネストラツム → C. lithopsoides である事が多い *
・サブフェネストラツム → C. lithopsoides 'kennedyi'の選抜個体('翠星'そのもの)あるいは兄弟実生と思われる。
・'翠星' → C. lithopsoides 'kennedyi'からの選抜個体(恐らく1クローン)
・'ケネディー' → C. lithopsoides 'kennedyi':実生由来のようで、個体差が大きく、緑色〜赤っぽいものまで様々な個体が出回っている
・'秋想' → C. fenestratum = C. pellucidum: '秋想'は、現在あまり見かけない
・'藤壷' → C. lithopsoides の選抜個体 *
・リソプソイデス → C. lithopsoides *

* カナ表記で「リソプソイデス」と「フェネストラツム」、それに加えて園芸品種名'藤壷'で販売されている株は、どれも C. lithopsoides である可能性が高いですが、微妙に形や色が異なることから、実生由来の別クローンや株分け品と思われます。

<分布>
南アフリカ中西部に広く(北限Kliplandから南限Vanrhynsdorpにかけての約100kmにわたる)分布しています。写真の個体は3年程前に苗を購入したもので、ロカリティー情報はありませんでした。

<特徴>
C. subfenestratum, C. fenestratumともに1929年、ドイツのSchwantesによって命名・発表されています。fenestratumは「小窓のある」の意味で、恐らく最初にC. fenestratumが命名され、次いで、それに似ている別種に「亜〜」の意味であるsub~を付けたC. subfenestratumを命名したのでは無いかと思われます。その後、C. fenestratumは、先に命名されていたC. pellucidumと同一種であることが判ったため、命名規約の先取権によりC. fenestratumはシノニムとなりました。

<交配>
同じセクションに属するC. concavumと交配が可能で、'コンピラ'の名前で販売される事があります。この種間雑種を育てた事はありませんが、分頭しにくいC. subfenestratumC. concavumの分頭しやすい性質が導入されれば観賞価値が増すかも知れません。

<栽培>
強健な種類ですから、タビ型園芸品種と同様に育てて問題はありません。休眠明けに突然溶ける事がありますが、今のところ原因はつかめていません。
分頭する事はあまり無く、分頭しても3頭くらいが限界のようです。そのため種子繁殖する事がほとんどで、個体間で花色の濃淡等に差が出て来ます。
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by conocono123 | 2006-10-14 17:37 |  C. subfenestra..(1)