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Mabel's Milkman

Conophytum 'Mabel's Milkman' (= C. ectypum subsp. brownii x C. bilobum)

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エクティプムとタビ型の雑種には様々ありますが、この 'Mabel's Milkman'は球体の模様、花共に素晴らしいです。さらにエクティプムとのバッククロス等も可能なようで、品種改良の親としても期待して良いのではないかと思われます。
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by conocono123 | 2006-10-24 00:55 |  昼咲類 (6)

バラ典, Bara-ten

タビ型の園芸品種は数多くあって、朱色や紫色の花を着けるものは名札が取れてしまうと、外見での同定は困難となります。まず無理と考えて良いでしょう。それくらい似通った品種が多数出回っています。かつて(昭和30年代)にメセンブームがあった頃、急増した需要を満たすために、実生で増やした個体に片っ端から品種名を付けたのが原因とも言われています。以来40年、名札の取り違え、書き間違いなど、種々の理由で品種名は混乱状態にあると言って過言ではありません。

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そのような似たものが多い園芸品種の中で、一際異彩を放つのがこの'バラ典'です。コノフィツムハンドブックで「ツヤ消し肌。特殊な紫赤色花」と紹介されていて、とても気がかりな品種でしたが、どこのカタログにも収載されていなくて、長らく探し求めていたのでした。

2年程前、ある業者のカタログに'バラ典'が出たので、大喜びで注文したのですが、残念ながら肌はすべすべ。花色もオレンジ色と全くの別品種でした。古い園芸品種ではよくある事ですが、札違いになっていたようです。結構いい値段だったのに残念でした。ところがある日、CR氏のリストを見ていたら、何と'Bara-ten'が載っているではありませんか! どの品種も似たり寄ったりと書かれていたので、半信半疑で注文して届いたのがハンドブック通りのツヤ消し肌。これは期待出来ると、1年間待って咲いたのが上の写真です。たぶん「当たり」でしょう。海外からの里帰りという感じで感激しました。

ひょっとしたら国内の趣味家の棚で、増えすぎて持て余していたりするのかも知れませんが、古い品種で正確な株を手に入れるのは本当に難しいです。ハンドブックに収載されている株でも、既に絶えてしまったものや名前が混乱しているものも多いでしょうね。園芸品種や選抜個体は日本の宝のような存在と思いますから、正確な株をきちんと保存して行きたいものです。
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by conocono123 | 2006-10-23 01:12 |  昼咲類 (6)

Conophytum reconditum, Haarbeen

Conophytum reconditum
Sect. Cylindrata

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写真の株のコレクションNo.及び産地: No.無し, Haarbeen産

パンツを逆さまにしたような、あるいは枝珊瑚のような、おまけに天辺に小さな窓が付いた奇妙な姿は一度見たら忘れられないでしょう。分布域は広いらしいのですが、発見されたのは1981年と遅く、恐らくこの小さな窓だけを地表に出しているために見つからなかったのでしょう。学名は、その「奇妙な」姿や性質を示すものです。

産地によって、肌の色やツブツブの具合、切れ込みの深さなどに変異があります。この種だけコレクションしても面白いかも知れませんね。
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by conocono123 | 2006-10-18 00:01 |  C. reconditum (4)

Conophytum stephanii subsp. helmutii

Conophytum stephanii subsp. helmutii
Sect. Barbata

<名称>
種小名は、Hamburg Botanic GardenのガーデナーPaul Stephanの名を記念しての命名。亜種名は、著名な園芸学者Helmut Meyerに因む。
産地Eenrietは、南アフリカ北西部、ナミビアとの国境であるオレンジ川に近い地域です。

<特徴>
球体の表面に「毛」のあるコノフィツムは数種ありますが、その中で最も長い毛を持っているのがこのステファニイです。直径8mm程の丸いボディーが長さ1mmに達するふんわりとした毛に覆われる姿は、愛らしくまた暖かな雰囲気があり、人気の高い種類となっています。

亜種helmutiiは、表皮の色が変化に富み、緑色から赤っぽいものまであります。花は初秋咲きで黄色〜赤色まで幅があります。夜咲きで香りあり。染色体数は2n=18。もう一つの亜種stephaniiは2n=36の4倍体で、こちらは開花期が晩秋だそうですが、私は未だ確認していません。

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写真の株のコレクションNo.及び産地: コレクションNo.無し, Eenriet産

<交配>
ハマー氏がC. maughaniiとの交配に成功しています。

<栽培>
小型ながらも比較的強健です。あまり強い直射日光に当てたり、根を乾燥させすぎると調子が悪くなるので注意します。
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by conocono123 | 2006-10-17 00:39 |  C. stephanii (2)

Conophytum lithopsoides 'kennedyi'

Conophytum lithopsoides 'kennedyi'
Sect. Pellucida

Conophytum lithopsoides の赤茶色の色素が消失して、葉緑素だけになったために緑一色に見えるようになったミュータント(突然変異体)です。 'kennedyi'は特定の個体(クローン)を指すのでは無く、緑色変異体の総称のようです。そのため、球体の色も、やや赤みが入るものから完全に緑色のものまで幅があるようです。その中から選抜されたのが'翠星'(下の写真)です。我が国では「サブフェネストラツム」と呼ばれる事が多いのですが、C. subfenestratumは全く別の種ですので購入時には注意が必要です。
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<栽培>
比較的小型で透明感が強いことから、弱い種類であるような印象を受けますが、実際にはとても丈夫で良く増えますから、数頭株を植えても数年で群生株になります。開花率も高く、揃って開花する様は見事です。
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by conocono123 | 2006-10-14 22:58 |  有窓類 (2)

Conophytum subfenestratum

Conophytum subfenestratum
Sect. Subfenestrata

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*ここ数日間、日射しが強かったので、肌にシワが出来てしまいました。

<名称>
シノニム(異名)として、C. pillansii, C. edithiae, C. lucipuncutum, C. cornutum があり、特に我々日本人には「ピランシー」の名がなじみ深く、今でもこの名で販売されることが多いようです。ややこしいのは、「サブフェネストラツム」とカタカナ表記で販売されているものが、多くの場合 C. lithopsoides 'kennedyi' あるいは'翠星'であることです。おそらく輸入時に間違えたまま呼ばれているのでしょう。多肉植物データベースで検索すると・・・
 Conophytum subfenestratum サブフェネストラーツム,翠星
 Conophytum pillansii ピランシー,翠光玉,静明玉,不死鳥
 Conophytum edithae 清明玉(=C. subfenestratum)
 Conophytum lucipunctum (=C. subfenestratum)
となっており、学名と和名の対応も混乱している事がわかります。

そこで現在販売されている和名(カナ及び漢字表記、販売名と呼んだ方が適切か?)に学名を対応させておきましょう。学名に対応する和名(販売名)ではありませんのでご注意ください。
・ピランシー,'翠光玉' → C. subfenestratum = C. pillansii
・フェネストラツム → C. lithopsoides である事が多い *
・サブフェネストラツム → C. lithopsoides 'kennedyi'の選抜個体('翠星'そのもの)あるいは兄弟実生と思われる。
・'翠星' → C. lithopsoides 'kennedyi'からの選抜個体(恐らく1クローン)
・'ケネディー' → C. lithopsoides 'kennedyi':実生由来のようで、個体差が大きく、緑色〜赤っぽいものまで様々な個体が出回っている
・'秋想' → C. fenestratum = C. pellucidum: '秋想'は、現在あまり見かけない
・'藤壷' → C. lithopsoides の選抜個体 *
・リソプソイデス → C. lithopsoides *

* カナ表記で「リソプソイデス」と「フェネストラツム」、それに加えて園芸品種名'藤壷'で販売されている株は、どれも C. lithopsoides である可能性が高いですが、微妙に形や色が異なることから、実生由来の別クローンや株分け品と思われます。

<分布>
南アフリカ中西部に広く(北限Kliplandから南限Vanrhynsdorpにかけての約100kmにわたる)分布しています。写真の個体は3年程前に苗を購入したもので、ロカリティー情報はありませんでした。

<特徴>
C. subfenestratum, C. fenestratumともに1929年、ドイツのSchwantesによって命名・発表されています。fenestratumは「小窓のある」の意味で、恐らく最初にC. fenestratumが命名され、次いで、それに似ている別種に「亜〜」の意味であるsub~を付けたC. subfenestratumを命名したのでは無いかと思われます。その後、C. fenestratumは、先に命名されていたC. pellucidumと同一種であることが判ったため、命名規約の先取権によりC. fenestratumはシノニムとなりました。

<交配>
同じセクションに属するC. concavumと交配が可能で、'コンピラ'の名前で販売される事があります。この種間雑種を育てた事はありませんが、分頭しにくいC. subfenestratumC. concavumの分頭しやすい性質が導入されれば観賞価値が増すかも知れません。

<栽培>
強健な種類ですから、タビ型園芸品種と同様に育てて問題はありません。休眠明けに突然溶ける事がありますが、今のところ原因はつかめていません。
分頭する事はあまり無く、分頭しても3頭くらいが限界のようです。そのため種子繁殖する事がほとんどで、個体間で花色の濃淡等に差が出て来ます。
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by conocono123 | 2006-10-14 17:37 |  C. subfenestra..(1)

Conophytum luckhoffii

Conophytum luckhoffii Lavis
Sect. Minuscula
南アフリカ中西部以南に広く分布しているためか、球体の大きさや点線模様などの変異がとても大きな種です。この写真の株は錦園で購入したもので、ロカリティー情報はありません。
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1つ1つの球体は小指の爪ほどの大きさで、それに比較すると驚く程大きな花を咲かせます。線模様はこれから春にかけてどんどん鮮やかになり、開花期以外にも見せ場の多い種と言えるでしょう。模様の鮮やかな個体は、かつて非常に高価に取引されていたようです。

私の経験では個体によって栽培が難しいものがありましたが、基本的には丈夫でよく増える種です。小型種は植え付けから2年くらい、頭数が少ない時が一番気難しように思われます。おおよそ10頭程度以上になれば安定して増殖、開花するようです。
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by conocono123 | 2006-10-13 00:13 |  C. luckhoffii (3)

昨年の挿し木

昨年、棚整理を兼ねて、古株をバラバラにして挿し木しました。秋も深まってからの挿し木でしたから発根が遅れたりばらついたりで、結果、生育も芳しくはありませんでした。開花もちらほら程度。作業は早めにやらないと手間は同じなのに結果が全く違ってしまいます。わかっちゃいるけど・・・

さらに1年、このまま肥培に努める事にしましょう。あんまり増やしても仕方無いのですが、プレゼント用にはなりましょうか。しかし、タビ型園芸品種って丈夫ですね。
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*棚の奥の方まで日光が射し込んでいないですね。
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by conocono123 | 2006-10-12 00:42 | 栽培記録

Conophytum lithopsoides subsp. lithopsoides

Conophytum lithopsoides subsp. lithopsoides
Sect. Pellucida
南アフリカ中西部Springbokの西方、Smolenskaduの辺が原産(この写真の個体はロカリティー情報なし)
赤褐色の肌と比較的平らな頂面に窓模様があるため、リトープスに似た雰囲気があります。そのため学名も「リトープスのような」という意味です。
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コノフィツムハンドブックではC. lithopsoidesはフェネストラツムとなっており、C. lithopsoidesの緑色ミュータントである'kenedyi'や'翠星'がサブフェネストラツムとなっているなど、学名−和名の対応がややこしくなっています。

かつては高価だったのですが、とても丈夫で良く分頭するためか、今では比較的入手しやすい種類になりました。

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*上の写真から1週間後の様子。開花数が増えました。
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by conocono123 | 2006-10-12 00:08 |  C. lithopsoides (2)

今年の種まきメモ

今年は9月19日から10月1日までに、25連のトレー5枚と9cmポット14個を使って種まきをしました。萌やしプロジェクト11種とは別にです。
萌やし〜を除いて、全てコノフィツム属(旧オフタルモフィルムを含む)です。リトープスは何度かチャレンジしましたが、今ひとつ愛着がわかないのと、我が家の日照時間がリトープスには短すぎるようで、現状維持がやっとという状況だからです。以前良く分頭していたオリーブ玉ですら、ここ数年は全く増えなくなりました。適地適作、栽培環境に合った植物に絞り込む事にしたのです。

最後の播種から10日が経ち、比較的気温が高い(最高気温25℃以上の日が続いています)ためか発芽はほぼ揃った様子です。ただ、ペルシダムの発芽が揃うにはもう数日かかる事でしょう。

10月の初めごろ低温(20℃くらい)が続いたため、播種後数日間、屋内のワーアディアンケースにて25℃をキープしていたのですが、10月9日までに全て屋外のラックに移動しました。まだ日差しが強いのですが、透明波板の屋根越しに日光浴させています。日照時間は朝9時から午後1時ごろまで(・・・短い)。しばらくはトレーに水を張っておきます。第一回目の液肥(ハイポネクス1000倍希釈液)をスプレーにて軽く噴霧。

C. achabenseの種子を1月と9月に各1pkt購入しました。9月のものは1週間ほどで発芽しましたが、1月購入分は2週間ほどかかりました。同じナンバーなのですが何が違ったのでしょう。同じロットでは無い可能性があるものの、保存方法などで休眠の深さが違ってくるのかも知れません。

MSGの2006年No.1号に、メセンの種子を播いてから沸騰水を鉢底から吸わせているという記事が出ていました。発芽促進効果があるらしいですが、コントロール実験をしていないので効果の程は不明です。鉢の大きさや培養土の吸水性によって温度のかかり具合に差があると思われます。種子の休眠性や発芽促進は面白いテーマではありますから、一度は試験してみたいものです。
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by conocono123 | 2006-10-11 23:31 | 実生記録(2006年秋播)