<   2006年 11月 ( 17 )   > この月の画像一覧

Conophytum mirabile

Conophytum mirabile A.R.Mitchell & S.A.Hammer
Sect. Minuscula
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2007年10月、TS氏よりの株の1つが開花しました。ツボにハマってます。

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写真の株のコレクションNo.及び産地: TS & PD from typelocality, E. Springbok産

<名称>
とても風変わりなことから

<分布>
南アフリカ中西部、Springbokの東方(Concordia)

<特徴>
2001年発表の新種。過去に何度か見つかってはいたらしい。
一見、C. stephaniiのような産毛を密生した球体ですが、花は昼咲きで紫色の大輪を咲かせるそうです。同じMinuscula節に属するC. minusculum subsp. leipoldtiの毛をもっと長くしたような姿になるのでしょう。この写真の個体は実生2年目で開花していませんが、毛もの系が大好きな私にとってはお気に入り種の1つになりそうです。

イギリスのカクタス&サキュレントソサエティーのフォーラムにTom Jacobs氏が写真を投稿しています。同スレッドでC. hammeriやC. subterraneumの写真も見られます。


<栽培>
ハマー氏の団子本によると栽培は容易らしく、まもなく普及して行くだろうとのことです。
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by conocono123 | 2006-11-30 21:20 |  C. mirabile (1)

Conophytum marginatum

Conophytum marginatum
Sect. Herreanthus
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by conocono123 | 2006-11-20 00:54 |  C. marginatum (3)

Conophytum frutescens

Conophytum frutescens
Sect. Biloba
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写真の株のコレクションNo.及び産地: コレクションNo.無し、産地不明
'寂光' として購入したもの

<名称>
種小名は「灌木状」の意味で、枝が伸びて低木状になることから命名されました。

<分布>
南アフリカ中西部、有名なSpringbokの西方30km付近に分布

<特徴>
1927年の記載で、比較的古く発見された種です。
枝が伸び、また分枝した先にタビ型の球体が着くため、コノフィツムとしては相当に奇妙な草姿となります。日本にはかなり古くに導入されてたようで、和名'寂光'として親しまれています。
変わっているのは姿ばかりでなく、開花時期も夏(7月ごろ)です。花の色も、導入当時としてはオレンジ色は珍しかったようです。ただ、珍しければ良いというのでも無さそうで、商品としての人気は今ひとつだったそうです。ですから、オレンジ色の花が普及したのは、'祝典'や'花園'といった秋咲きの交配品種が現れた後のことのようです。

タビ型の原種は南アフリカ北西部で幅広く分布しているそうですが、ほとんどは秋咲きです。日本での栽培では休眠初期に開花する事になるので、これから種子を稔らせるには適当な時期では無いように思われます。それとも何かメリットがあるのでしょうか。また、自生地ではどうなのかも気になる所です。

<栽培>
強健な種ということになっていますが我が家では難物です。夏に腐らせてしまうことが度々で、この写真のように何年経っても数頭株のままです。どこか基本的なところで栽培法を間違えているのかも知れません。早く「踊り葉牡丹」のような姿になって欲しいのに。


*2007/06/24追記 昨年より早く開花しました。
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by conocono123 | 2006-11-20 00:32 |  C. frutescens (1)

古典品種の保存と増殖

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'桜貝'

'桜貝'は旧学名のConophytum springbokenseに対応する和名とされますが、ここでは選抜個体の園芸品種名としてシングルコーテーションで示しておきましょう。
C. springbokense = C. elishae (現在ではどちらもC. bilobumのシノニムになっている)ですから、コノフィツムハンドブックでは、先の'式典'と同一種という事になっています。

1973年のガーデンライフに、この品種の解説が出ているので引用すると・・
「裂葉は1〜1.5cmの長さで幅広く、竜骨部は赤味のある線となる。全体に暗緑の透明な小点が多数ある。花は黄色。強健種で古来からの有名種」
とあります。裂葉が幅広く扇型になり、赤味がさすことから「桜貝」に例えたのでしょうか。私が藤沢の紅波園で買い求めたのは'式典'と同じころですが、この写真の個体は長野の錦園より「古来種」として譲り受けた方から分与いただきました。形態上の比較や栽培したときの性質など比較すると同一クローンのように思われましたが、念のため別クローンとして扱っています。この当時で古来からの有名種というのですから、ひょっとすると戦前からの生き残り個体なのかも知れません。

強健で古くからある品種は、趣味家には面白くないものとして扱われるためか、長い年月が経つうちに失われてしまう事があります。確かに珍奇なものではありませんが、今、珍奇なものとて時が経てば陳腐なものになってしまいます。先人が遺した丈夫で美しい選抜個体は、やはり大切に保存しておきたいものだと思い、保存と少しばかりの増殖に努めています。
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by conocono123 | 2006-11-18 21:07 | メモ(備忘録)

Conophytum uviforme subsp. uviforme

Conophytum uviforme subsp. uviforme
Sect. Conophytum

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写真の株のコレクションNo.及び産地: コレクションNo.無し、E. Grasberg産

<名称>
「ブドウのような」の意味で、球体の形に由来します。

<分布>
南アフリカ中西部

<特徴>



綺麗なので、アップでもう一枚

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by conocono123 | 2006-11-18 00:55 |  C. uviforme (2)

コノフィツム栽培の歴史

先日、ヤフーオークションの書籍・雑誌を検索していたら、1973年(昭和48年)のガーデンライフ(知る人ぞ知る園芸雑誌)が何点か出品されていて、その中にコノフィツム特集(12月号)があったのでついつい購入してしまいました。図書館でも読めるのですが、やはり1冊手元に置いておきたいのがマニアというものでしょうか。分類など、既に古くなってしまった内容もありますが、ブームだった当時の様子を伺い知る事が出来、とても興味深いものです。この中に大西善明氏による「コノフィツム栽培の歴史」の記事がありましたので、概略を引用しておきましょう。

1922年(大正11年)  N.E.Brownがコノフィツム属(円錐形植物の意味)創設
大正末期〜昭和初期   日本に渡来
1931年(昭和 6年)   業者のカタログ及び同好誌に「コノフィツム」の名前が登場
1935年(昭和10年)  このころが戦前の輸入最盛期
1940年(昭和15年)  このころ80余種が栽培されていた
  -- 戦争による中断 --
1955年(昭和30年)  カタログに30〜50種がみえる(戦争を生き残った品種)
1960年(昭和35年)  このころ輸入再開
1964年(昭和39年)  正木五郎、田中喜佐太著「女仙」(錦園のサイト参照)刊行
  このころ田中喜佐太氏による'安珍'、'朱楽殿'、'紫雲殿'、'銀河'等の交配品種の作出
1966年(昭和41年)  日本コノヒツム協会誕生(注:原文のまま)
1970年(昭和45年)  このころまでに300種近くが株や種子で輸入。趣味家急増
1973年(昭和48年)  ガーデンライフ誌(この号)に特集

1973年の時点で、コノフィツムの分類で有名なヤコブセン氏は370余種* の原種を記載しており、これに加えて日本で選抜された個体や交配品種に二重三重に和名が付けられて、「正に戦国時代の様相」と、名称の混乱状態を示す記述も見られます。恐らくこのころがブームのピークで、生産過剰になっていったのでしょう。以前聞いた「増やし過ぎて困り、佃煮にしようと思った事もある」という業者の話もこの頃の事だと思われます。そしてその後は凋落の一途をたどることになったのでは無いかと想像しています。品種名の混乱はブームの後も続き、現在も拡大再生産しているようです。特に古いタビ型品種では、同じ名前で種々のタイプ、果ては花色の違うものまで出回っています。

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写真は'式典'
1977年頃、藤沢の紅波園より通信販売で購入したものです。正木五郎、田中喜佐太著「女仙」に登場する写真や記述と一致する個体です。'式典'は旧学名であるConophytum elishaeに対応する和名とされていることから、特定の個体を指す名称では無いようで、この個体だけを'式典'と呼ぶのは間違いなのかも知れません。


*) 原種数については、Steven Hammer氏は2002年に変種を含めて約160種としており、半数が絶滅したかのように見えますが、分類基準の見直しにより独立種だったものが品種レベル以下に統合されたことによります。
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by conocono123 | 2006-11-17 01:03 | メモ(備忘録)

'花祭'

'花祭'
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by conocono123 | 2006-11-16 00:59 |  昼咲類 (6)

Conophytum minutum var. minutum

Conophytum minutum var. minutum
Sect. Wettsteinia
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写真の株のコレクションNo.及び産地: なし ('群碧玉'として購入)

<名称>
「小さい」ことから。

<分布>
南アフリカ中西部

<特徴>
コノフィツムハンドブックによると、和名である群碧玉は、当初C. minutum全体を指していたのですが、後に特定の個体を指すようになったそうです。従って、複数タイプの群碧玉が存在する可能性があります。古い和名は、このように種全体を指す場合があるため、後の園芸品種と区別がつかないという問題が生じてしまいました。

花の中心に黄色い雄しべのようなものが見えますね。これをよく観察すると、雄しべなら有るはずの葯(花粉の入っている袋)がありません。本物の雄しべはもっと奥の方にあります。花粉を運んでくれる虫を呼び寄せるために、花弁の一部を黄色くして目立つようにしているのでしょうか? 実はもっとややこしい話があって、植物形態学的にはメセン類には花弁が無い事になっています。ならばこの花弁状のものは何かという事になりますが、雄しべが変形した「仮雄蕊」なのだそうです。花弁は退化して蕾を守るためだけになっているそうで、萼のように見えるのが本来の花弁だとか・・・。

<栽培>
丈夫で良く増え、群生させると見事になります。比較的小型なのですが、夏越しも容易です。
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by conocono123 | 2006-11-16 00:28 |  C. minutum (1)

Conophytum obcordellum subsp. obcordellum var. cerecianum 'spectabile'

Conophytum obcordellum subsp. obcordellum var. cerecianum 'spectabile'
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こちらは群馬県の群仙園から購入した株です。
球体は比較的大きく、花も大輪です。
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by conocono123 | 2006-11-14 20:55 |  C. obcordellum (6)

Conophytum obcordellum subsp. obcordellum var. cerecianum 'spectabile'

Conophytum obcordellum subsp. obcordellum var. cerecianum 'spectabile'
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2006-09-20の記事とは別の個体で、長野の臼田清花園で購入したものです。

'スペクタビレ'の名称で販売されているものの中には、株分けで繁殖されたものや種子繁殖されたものが混ざっています。そのため、球体の形や模様、花の色形に個体差があります。この株の花は小輪ですね。花弁がきっちりと閉じた状態は、まるで絵の具を付けた絵筆のようで魅力的だと思いませんか。
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by conocono123 | 2006-11-14 20:51 |  C. obcordellum (6)