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レガレ

2007年11月25日、松本市で開催されたコノフィツム協会の総会に出席しました。

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今回出品作品の中から・・・秋田のTさんのレガレ↑。昨年も出品されましたが、見事としか言いようがありません。

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随分以前に錦園で買い求めた我が家のレガレ↑。レガレは茎が弱いためか球体が寝てしまい、Tさんの作品のようにまとまった形にはなりにくいものです。

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↑は、最初の写真の群生株と同じクローンです。球体はずんぐりと横に張った形で、とにかく大きい。茎も伸びずに球体がしっかり立っています。特徴的なのは黄色矢印で示したキール部分。普通は片側1本のはずが、この個体(クローン)では枝分かれして2〜3本あります。どうも普通のレガレでは無い様子です。

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帰宅後、我が家にもずんぐりした個体がいたなあと思い、早速観察してみることに・・↑。メサ種子由来の個体で、6年程前に播種し、2個体あります。

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キール部を見てみると、やはり枝分かれして2本になっています。同じレガレでも、スリムな系統とずんぐりとした系統があるのでしょうか? また、この株は花弁が細い感じですが、肥培すれば多少は変わるのでしょうか? 分頭も良さそうなので、群生株に仕立てやすいかも知れません。数年後が楽しみです。また、今年、同じナンバーの種子を播いてあるので、それらがどうなるかも楽しみです。
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by conocono123 | 2007-11-28 09:07 | メモ(備忘録)

交配記録2007(その4)

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'スペクタビレ'は、地味な花が多い夜咲き種としては例外的に美しい花を着ける種類です。球体の模様、花色や輪の大きさ、香りに個体差があって、全てを兼ね備えた個体というのは滅多に無いものです。我が家には'スペクタビレ'として数カ所から導入した個体が複数ありますが、この2個体は特にお気に入りです。写真左側は花色が濃く点線模様は普通、右側は花色が淡く点線模様は太く鮮明。花色が濃く模様が鮮明な個体を選抜しようと、この2個体を交配してみました。正逆両交配です。

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この実生は昨秋に播種したもので、写真左側の個体が種子親です。順調に生長して、大きなものでは長径が1cm程あります。模様は大きく生長するに従って変化することが多いので、来秋までは選抜しないで置くつもりです。
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by conocono123 | 2007-11-27 01:03 | 交配記録

交配記録2007(その3)

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またハマー氏の真似ですが、マウガニーとステファニー 'アルビピローサム'(ssp.ヘルムッチーと同種??)を交配してみました。マウガニーは昨年綺麗に赤っぽくなっていたのですが、今年はまだ茶色っぽいままです。'Firesphere'っぽいのが出てくれる事を祈ります。'Firesphere'、先日、奈良多肉植物研究会で売りに出されていたのですが、既に売り切れていました。「無いのなら、作ってしまえ・・・」ということでチャレンジします。

ところで、ステファニーの2つの原種は染色体数が異なっていて、基本種ステファニーは4倍体、変種のヘルムッチーは2倍体です。マウガニーは2倍体なので、染色体数が同じヘルムッチーを花粉親にする方が今後の発展性が高そうです。
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by conocono123 | 2007-11-26 01:10 | 交配記録

交配記録2006

昨年交配したC. pellucidum X C. lithopsoidesを今秋播種しました。
まず親株は・・
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ペルシダムはオリーブグリーンのボディーにピンク色の花、花粉親のリソプソイデスは赤茶色のボディーに赤紫色の花です。リソプソイデスの赤茶色ボディーは、ネオハリーのメイキンズプラムには及ばないものの、緑色がほとんどのコノフィツムの中にあっては独特の存在感があります。この赤茶色がどのように遺伝するのかを見てみることにしました。

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約1ヶ月目の発芽状況です。今年採種したにも関わらず種子休眠が弱かったようで、同時に播いたメサ種子よりも遅れ気味だったものの発芽率は良好です。写真では小さくて判りにくいですが、ほとんどの実生がピンク色になっているのが見えると思います。今後の色の変化、来秋の脱皮後の色や模様はどうなるか等、楽しみが一つ増えました。
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by conocono123 | 2007-11-16 01:08 | 交配記録

交配表

ハマー氏が団子本で公表している交配組み合わせを表にしてみました。
左の縦列が種子親、一番上の行が花粉親で、節(セクション)単位でまとめました。実際に交配に用いられた種名は表中に記載されています。また、節内の交配は青字で、節間交配は赤字で示してあります。
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元はエクセルのファイルなのですが、このブログには画像として張り付けておきます。じっくり眺めていると何か判ることが出て来るかも知れません。

交配表のダウンロード (Excel)
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by conocono123 | 2007-11-08 00:29 | 交配記録

交配記録2007(その2)

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ネオハリー'Makin's Plum' 2クローン同士で正逆交配(優良個体選抜のため)

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テリカラー SH1252 2クローン同士で正逆交配(同上)

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テリカラーTS/PD894 x ネオハリー'Makin's Plum'(赤いX模様テリカラー狙い)
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by conocono123 | 2007-11-06 01:08 | 交配記録

交配記録2007

目指せ自家採種!・・・ということで、今年もボチボチ交配しています。
多くのコノフィツムの種子はメサガーデンで購入可能ですが、滅多に販売リストに載らないものは自家採種したいですし、気に入った個体を使って実生選抜したい、あるいは種間雑種を作りたい場合は自分で交配するしかありません。

とは言うものの、両親株の開花時期が合わないと交配出来ず、また開花は晴れた日中だけ、つまり土日に晴れないと交配出来ないのが悩みです。今年の夏は異常に暑くまた長かったため、開花はおろか無事に夏越ししてくれるかどうかすら心配だったツリゲルム(C. turrigerum)でしたが、意外なことに元気が良く開花もしてくれました。11月4日は好天に恵まれ、花粉が沢山出ていたので、いくつか交配しておきました。交配作業はいい加減なもので、ティッシュを紙縒りにして、チョンチョンとつつくだけです。ほとんどのコノフィツムは自家受粉しないため、これで良しとしましょう。我が家では勝手に果実をつけている株も滅多に見ないので、虫による受粉も無いものと考えて隔離等も行いません。あとは結果を見れば判るでしょう。

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先ずは、産地の異なるツリゲルム同士の交配。正逆両方とも。どちらも比較的大きくなる個体で、花色の濃さが若干違います。ゴツゴツ感の強い個体を選抜したいものです。

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この組み合わせはハマー氏の団子本にも出ていたもので、一見、文様夜咲き系のようなボディーで、インパクトのあるものが出来ていました。気になるので、真似っこ交配してみました。エクティプム(♀)xツリゲルム(♂)のみの交配

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ツリゲルムを親とした交配親和性を明らかにするため、片っ端からやってみるというのもありでしょうが、あまり気が進まないので、'Mabel's Milkman'を使ってみました。この園芸品種は、ビローバムとエクティプムの雑種とされているため、少しは交配親和性が高いのではと考えました。模様がどう変化するのかが楽しみな交配になるのでは??これもツリゲルムが花粉親の交配だけ。

交配後の花や若い果実をナメクジやネズミに持っていかれないように注意しなくては! 来年8月ごろに果実を採取して種子を取り出す予定です。

今年は、今までのところ上記3つ以外に、
ネオハリー'Makin's Plum' 2クローン同士で正逆交配(優良個体選抜のため)
テリカラー SH1252 2クローン同士で正逆交配(同上)
テリカラー x ネオハリー'Makin's Plum'(赤いX模様テリカラー狙い)
などをやっておきました。ハマー氏の真似で、マウガニーとステファニーの交配もやってみたいです。
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by conocono123 | 2007-11-05 00:27 | 交配記録

コノフィツムの内部形態

挿し木方法番外編で紹介した「齧られたコノフィツム」には開花後のものもあったので、花はどのように出て来ているのか、内部はどうなっているのかを知るために解剖してみました。
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花茎は球体下部から伸びており、その途中に「苞」(bract)が付いている事が判ります。生長が良い個体では、1つの球体から複数の花が出て来ることがありますが、恐らく1つの苞の中に複数の花が形成されるのでしょう。機会があれば観察してみたいと思います。

植物形態学では、コノフィツムを含むハマミズナ科(ツルナ科)の花では、萼と花弁の区別は無く、雄しべ雌しべを保護する程度に退化しているのだそうです(写真↓)。
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すると、あの黄色やピンク色などに色付いて我々の目を楽しませてくれるあの「花」は何なのだ?という事になりますが、雄しべが変形した「仮雄蕊」と呼ぶのだそうです。正常な雄しべは「花糸」と「葯」から出来ていますが、仮雄蕊では葯が発達せず、花糸だけになっています。コノフィツムでは、仮雄蕊が幅広になって着色しているということになります。
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by conocono123 | 2007-11-03 14:09 | メモ(備忘録)

挿し木の方法(番外編)

3年前の話になりますが、タビ型園芸品種'黄金の波'を挿し木するために軒下で陰干ししていたところ、ネズミに齧られてしまいました。十数頭あったものの約半数が被害に遭い、不思議な事に齧られたのは茎の部分だけでした。数ミリ残しておいた茎と一緒に球体の下部も齧られており、もう復活は不可能と思ったため、内部を観察するための材料になってもらいました。縦切りしたのが下の写真です。
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内部では既に来年の新球が生長し始めていました。
ここで注目したいのは、その新球の位置です。地際ギリギリに出来ると思っていたのですが、意外に高い位置にあるのが分かります。つまり、生長点はこの新球の根元にあるわけです。そして、球体内部には長さ1cm程の茎が発達している事も分かります。

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そこで面白いことを考えました。「球体内部に茎があるのだから、未熟とは言え、上手くやれば発根可能なのではないか?」という事です。そこで、上の写真に示す位置で、ネズミに齧られた部分を切除しました(もちろん、縦切りにしたものとは違う個体です)。一週間以上かけて切り口を乾燥させてから、培養土に挿し木しました。

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1ヶ月ほど過ぎてから掘り上げて観察してみると、切り口中央部分、つまり内部の茎から発根しているのが分かります。予想通りと言って良いでしょう。 

栽培上はほとんど役に立たない事とは思いますが、コノフィツムの球体内部を観察する機会はあまりありませんから、何かの参考になればと思います。
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by conocono123 | 2007-11-03 12:37 | 栽培方法